生産現場でAIが活用されない理由を考えてみた
AI?
そもそもAIを知らない
AIはプログラムもしくはアルゴリズムです。
「モノ」じゃなくて「コト」です。
認識、分類、検知、識別など、これらはみんなコトです。
人間の脳がやっているようなコトなんです。
モノのイメージが強すぎる
AI=ロボットじゃないんです。
鉄腕アトムやドラえもんのイメージを持つ人が多いです。
何でもやってくれる万能ロボット。今の技術では無理です。
今は特定の分野に特化して能力を発揮する特化型のAIがやっとです。
シンギュラリティを超えれば、汎用型のAIが出てくるかもしれませんが。
生産現場でAIを活用するには
AIの技術的な内容を理解する必要があります。
その上でプログラムを読んだり書いたりできないといけません。
なので、ソースコードが読めないと意味不明なはずです。
今まで生産現場でモノづくりに励んできた職人さんやパートのおばさんが、いきなりAIを活用しろと言われても出来ないのはそのためです。
プログラミングは高度に抽象的な作業です。体で覚える作業ではありません。
はんだコテを持って基板に部品を実装したり、ボルトやナットを締め付けたり、ドライバーでネジを締めたり、フライス盤やボール盤で金属加工したり、などとは全く違う作業です。
だからと言って、AIプログラムの外注化は金銭的にかなり厳しいと思います。AIプログラムは一度作ればそれで終わり、あとはどんな製品にも適用できる、というようなソフトとは違います。学習させたものしか推論できません。なので、用途に応じて都度学習が必要になります。そのたびに、外注費用を払うのは厳しいです。
AIの使い方がずれている
既にモノづくりで成功した時代は終わっています。
もっとクリエイティブな「コト」に力を入れるべきなんです。
「モノ」の時代から「コト」の時代に映るべきなんです。
AIによって自分の能力を拡張できる可能性があります。AIはそういう使い方にこそ力を発揮するはずです。
まとめ
- AIはプログラムであり「コト」である。
- 今は特化型のAIがやっと。
- 生産現場でAIを活用するには、プログラムが読み書きできないとどうにもならない。
- AIプログラムの外注化は金銭的にかなり厳しい。
- 技術開発スキルと生産技術スキルとプログラミングスキルを合わせ持つエンジニアがいればかなりラッキー。そもそもいない又は少ない。
要は人です。
最後に挙げたような人財がいないと、生産現場でAIを使うことは難しいと思います。
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